はじめに
この本を読んで叶えたいことは、最小の時間で最大の成果を出したい。
そのために何を優先してなにを捨てないといけないのかを学びたい。
そもそもエッシェンシャル思考とは何か知りたい。
エッセンシャル思考とは?
著者は、エッセンシャル思考とは「たくさんのことを成し遂げる」ことを目指すのではなく、「本当に重要なことに集中し、それを効果的にやり遂げること」を目指していると言っています。
つまり、自分の時間とエネルギーを最も大切な仕事に集中させ、その仕事で最大の成果を得ることがエッセンシャル思考の目的だということです。無駄な活動を削ぎ落とし、本質的なものだけにフォーカスすることが重要だという意味です。
「早く小さく」始める
「早く小さく始める」というアプローチは、重要な目標や締切に対してできるだけ早く、少しずつ準備を始める方法です。
たとえば、締切の2週間前にわずか10分の準備をするだけで、後の負担が軽減されます。今すぐできる最小限の準備を考え、それを行うことが大切です。すべてを前もって終わらせる必要はなく、少しの準備で大きな効果が得られます。
つまり、「早く小さく始める」というのは、大きな負担を避けるために、できるだけ早く少しずつ準備を進めるということです。少しの努力を積み重ねることで、締切直前に慌てずに済む、という考え方です。
システムエンジニアの仕事に「早く小さく始める」を当てはめてみた
①要件定義の早期着手
プロジェクトの要件定義フェーズで、すぐに全てを決定するのではなく、プロジェクト開始時にクライアントとの初期ミーティング後、15〜30分程度で大まかな要求事項をメモする。これにより、後から要件の確認や修正がスムーズに進みます。
②コード開発の小さなステップ
大規模な機能の実装を一度に取りかかるのではなく、小さなモジュールや部分機能を最初に作成し、テストする。例えば、全体的な機能の骨格部分や小さなユーティリティ関数から開発を始めることで、後から複雑な実装を進めやすくなります。
③ドキュメント作成の早期メモ
プロジェクトの進行中にドキュメントをまとめて作成するのは負担が大きいので、作業を進めるたびに、その日のうちに10分程度かけて関連する技術的なメモやドキュメントを残しておく。これにより、最後に急いでドキュメントを書くストレスを減らせます。
④テストコードの逐次作成
機能を完成させた後に一気にテストコードを書くのではなく、開発の段階から小さな部分ごとにテストコードを作成し、その都度テストすることで、バグの発見や修正が効率的に進みます。
いずれも「早く、少しずつ進める」ことで、大きな締め切り前の負担を軽減し、全体のクオリティを向上させるアプローチです。
つまり、システムエンジニアの仕事においても、「早く小さく始める」というのは、プロジェクトやタスクを早い段階で少しずつ進めることで、後から大きな負担を軽減し、スムーズに進めるための方法です。小さな準備や作業を積み重ねることで、最終的な結果を効率的に達成できます。
まとめ
学生時代、筆者も夏休みの宿題を早めに始めることなく、いつも期限ギリギリに取り組んで大失敗した経験があります。そんな苦い思い出から、「早く小さく始める」というアプローチが非常に効果的だと感じています。この方法なら、無理なく少しずつ進められ、最終的な負担を軽減できます。今こそ、あの時の教訓を活かす時だと思います。
本日はここまでとします!
では、また次の記事でお会いしましょう。