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はじめに
この本を読んで叶えたいことは、最小の時間で最大の成果を出したい。
そのために何を優先してなにを捨てないといけないのかを学びたい。
そもそもエッシェンシャル思考とは何か知りたい。
エッセンシャル思考とは?
著者は、エッセンシャル思考とは「たくさんのことを成し遂げる」ことを目指すのではなく、「本当に重要なことに集中し、それを効果的にやり遂げること」を目指していると言っています。
つまり、自分の時間とエネルギーを最も大切な仕事に集中させ、その仕事で最大の成果を得ることがエッセンシャル思考の目的だということです。無駄な活動を削ぎ落とし、本質的なものだけにフォーカスすることが重要だという意味です。
努力せず、自動的に エッセンシャル思考を実現する
エッセンシャル思考の人は、努力や根性に頼るのではなく、自動的にうまくいくしくみをつくります。
クローゼットを例にすると、常にきれいに保つためには、不要品を入れる袋や必要なもののスペースを用意し、定期的に服を処分する日を決めるなどのしくみ化が重要です。
著者は、やるべきことを決めたら、それを無意識に実行できるように整えることの重要性を語っています。
つまり、エッセンシャル思考とは、努力や根性に頼らず、やるべきことを自動的に実行できるしくみを作ることです。これにより、無駄を省いて効率的に行動できるようになります。
所感:
筆者はエッセンシャル思考とプログラミングには共通点があると考えています。
エッセンシャル思考の考え方は、プログラマとしての仕事に非常に似ています。
著者が述べているように、「努力や根性に頼らず、自動的にうまくいくしくみをつくる」という点が、プログラミングにも当てはまります。
たとえば、プログラマはシステムやアプリケーションを設計する際、繰り返し行う作業や手動で行うとミスが生じやすい作業を自動化するためのツールやスクリプトを作成します。
これにより、無駄を省き、効率的に作業を進めることができるのです。
さらに、クローゼットの例のように、コードの整理やリファクタリングも同じ考え方が適用されます。
定期的にコードベースを見直し、不要な部分を削除し、必要な機能を適切な場所に配置することで、コードの質を保ち、保守性を向上させるのです。
つまり、エッセンシャル思考とプログラミングは、どちらも「無駄を省き、効率的に物事を進めるために仕組みを整える」という共通の目標を持っています。
プログラミングにおいても、エッセンシャル思考のように、自動化や最適化を通じて、効果的で効率的な作業環境を構築することが重要です。
このように、エッセンシャル思考の考え方は、プログラマとしての働き方をより効果的にするヒントを与えてくれます。
バッファ──最悪の事態を想定する
著者は私たちは予測不可能な世界に生きており、確実なことなど存在しない。不測の事態に備えるため、常にバッファを設けて準備しておくことが重要だと語っている。
仕事は与えられた時間いっぱいに広がっていく性質がある。
仕事は与えられた時間に広がる性質があり、非エッセンシャル思考の人は楽観的な見積もりで予定を立てがちで、予想外のトラブルに対応できずスケジュールが遅れることが多いです。
一方、エッセンシャル思考の人は予期せぬことを見越してバッファを設け、予定外の事態にも対応できるよう計画を立てます。
つまり、エッセンシャル思考の人は予測不能な事態を考慮して余裕を持った計画を立てるため、トラブルが起きても対応できるのに対し、非エッセンシャル思考の人は楽観的な計画を立ててしまい、予定が遅れがちになるということです。
ワンポイントアドバイス:
仕事は予定通りに進まないのを前提として、常に予測不能な事態に備えてバッファを設けておこう!
何故計画を立てるときにバッファを持たせないのか考えてみる。
筆者は計画を立てるときに、バッファを持たずに計画を立てることがあった。
バッファを持たせずに計画を立てる理由として、以下のような点となった。
心理的要因
1. 早く終わらせたい焦り:
早く成果を出したい、またはプロジェクトを迅速に完了させたいという焦りがあり、バッファを設ける余裕を持たないことがある。
2. 他人の期待に応えたい:
チームや上司からの期待に応えたい気持ちが強く、タイトなスケジュールを受け入れてしまう。
3. 責任感の強さ:
- 自分がすべてを完璧にこなす責任があると感じ、あえて余裕を持たせず、全力で対応しようとする。
経験・思考の偏り
1.過去の成功体験に引きずられている:
過去に無理なスケジュールで成功した経験があると、その成功体験に基づいて同じように計画を立ててしまう。
2.リスクの過小評価:
予測不能なリスクやトラブルの発生を軽視し、計画に余裕を持たせる必要がないと考えてしまう。
まとめ
エッセンシャル思考とは、重要なことに集中し、効率的に最大の成果を出すために、余裕を持った計画と仕組み作りを重視する考え方です。これにより、予測不能な事態にも柔軟に対応でき、仕事の遅れやトラブルを防げます。楽観的な計画ではなく、現実的なバッファを設けることが、安定した成果を出す鍵となります。
また、計画を立てる際にバッファを持たせないのは、心理的要因と過去の経験・思考の偏りが影響しているということです。
心理的要因では、「早く終わらせたい焦り」「他人の期待に応えたい気持ち」「強い責任感」などから、無理なスケジュールを立ててしまいがちです。
一方、経験・思考の偏りでは、「過去の成功体験への固執」や「リスクの過小評価」により、計画に余裕を持たせる必要性を軽視し、楽観的な見積もりをしてしまいます。
これらの理由が組み合わさり、結果としてバッファを持たずに計画を立ててしまうことがあるのです。
バッファを持たせるって頭では理解しているけど、行動に移せないのは本当の意味でバッファを持たせることを理解できていなかった。
つまり、過小評価していたのに気づけたので、今後はバッファを持たせれるだろう。
では、また次の記事でお会いしましょう。