【考察】嫌いな場所→好きな場所に変わった話

はじめに

筆者がエンジニア1年目の時に、SESとして常駐した会社で、ものすごく辛くて、失敗した経験からその場所、道自体を無意識に避けるようになり、その状態が数年間つづいたが、気づいたら克服できていたということがあったので、今回はどう克服したか紹介したい。

どうして嫌なことは、嬉しいことより忘れられないのか。

嬉しい思い出よりも、嫌な思い出の方が鮮明に覚えていることが多い。

これは、なぜ起きているのだろうか。

答えは、人間の脳の構造上、ポジティブなことより、ネガティブなことの方が嫌なこと、危険だと判断して将来、失敗しないように脳が活発化して、記憶に定着しやすいかららしい。

たとえるなら、脳は嫌な記憶を火災報知器のように扱います。

火災報知器が火災の危険を知らせるように嫌な思い出を鮮明に覚えておくことで、将来の危険を避けるための警告として働く。

なぜ嫌な経験からその場所を避けるようになったか。

嫌な経験、失敗した経験によってなぜその場所を避けるようになったか。

ChatGptに聞いてみたところ、心理学的には4つの要因があると回答をいただいた。

1.古典的条件付け: 

嫌な経験(例: 怖い思い、痛み、失敗など)とその場所が結びつくと、その場所に行くこと自体が不安やストレスを引き起こすようになります。この条件付けの結果として、その場所を避けるようになります。

2.回避行動: 

嫌な経験を避けることで、不安やストレスが一時的に軽減されるため、この回避行動が強化されます。つまり、避けることで「安心感」を得るため、その場所を避ける行動が続きます。

3.記憶の強化: 

嫌な経験は強い感情を伴うため、記憶に残りやすくなります。そのため、同じ場所に行くことが嫌な思い出を思い出させる引き金となり、その場所を避けるようになります。

4.安全確保の本能: 

脳は生存を最優先にするため、嫌な経験をした場所を危険な場所と見なします。これにより、無意識にその場所を避けるようになります。

要は、嫌な経験がその場所、環境と紐づけられると本能的にストレスや不安を感じて、避けるということだ。

どうやって克服したのか。

数年はその場所に近づくことすら出来なかったのが、どうやって克服したのかというとそれは時間の経過と少しずつその場所に近づいて滞在時間を増やしたのが改善に貢献した大きな要因だ。

筆者は数年間その道を無意識に避けるようになったが、逃げているだけではなにも好転しないと思い、少しずつ克服しようと試みた。

初めは無意識に避けている道の近くに行く用事を計画してみた。

結果としては特に嫌悪感や不安感がなかったので、次はもう少し近づいてみると少しずつ難易度を上げていった。

克服できたなと実感したのは、思いがけないことだった。

それは、虫歯になってしまい、歯医者を探して予約した歯医者の場所が偶然その会社と同じビルだった。

初めは歯医者を変えようかな。前の職場の人に会ったら嫌な気持ちになるかな。と思っていたが、いい機会だから行ってみるかと考えを改めた。

当日通ってみたが、以前はものすごく億劫になっていたが、全然そのような気持ちは一切なく目的地の歯医者まで行くことができた。

気の持ちようなんだなって実感した瞬間だった。

気づいたらあとはすんなりとことが運び、近くに通ってみたいカフェが見つかったり、食べてみたい飲食店を見つけたりと今では特に嫌悪感や不安感を抱くことなく、通ることができるようになった。

まとめ

嫌な経験がその場所と結びつき、その場所に行けなくなる。近くを通れなくなったという経験があったが、少しずつ難易度を高くすることによって克服することができた。

嫌なことは時間が解決してくれるというのは全く持ってその通りだが、プラスアルファで自分の行動も変えることで克服することができるという経験を積むことができたので、今後何か同じようなことがあっても対応できそうだ。

では、また次の記事でお会いしましょう。

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