Contents
はじめに
この本は、頭の中が混乱し仕事が進まない、アイデアが浮かばないといった問題を解決するための38の実践テクニックを紹介しています。
学びたいこと・身に付けたいこと
•頭の中を整理し、仕事の生産性を向上させる方法。
•問題解決のための適切な方法を選択するスキル。
•論理的に考えて話し、上司を説得する技術。
ポイント① 「自分で作った仕事」を増やそう
毎日の仕事を楽しいと思えるか、人よりも高いスキルを身につけられるかは、「自分で作った仕事」を持てるかどうかにかかっている。
論理的ではない主張は聞いてすらもらえない
論理的に考える力は、説得力やわかりやすさに直結する、ビジネスにおける重要なスキル
苦労して作った企画やアイデアを、上司から「論理的ではない」と一蹴される。
会議で「もっと論理的に話せ」と突っ込まれる。ということを一度は経験したことがある。
どうするか?
思考整理ができれば、考えを整理することができ、主張することができる。
結果、チャンスが回ってくる。
ポイント② 論理的に考えることはビジネスの絶対条件
そもそも「論理的」とは?
主張に対して適切な根拠がある状態を言う。
上司、先輩から「もっと論理的に考えろ」「もっとロジカルに説明しろ」と叱られているのであれば、「主張と根拠」のセットで考えたり話したりすることを心がけてみることが最初のステップとなる。
また、「〇〇をやるべきだ」と叫ぶだけでは、周囲はGOサインを出してくれない。
なぜ〇〇をやるべきなのか、納得のいく根拠を示す必要がある。
例 傘を持って行きなさいと言う主張を受け入れてもらう場合
晴れた日に出かけようとしたら家族から「傘を持って行きなさい」と言われた場合、「どうして?」と言いたくなると思う。
しかし、「夜の降水確率は90%もあるから、傘を持って行きなさい」と言われたら、それなら傘を持っていこうかとなる。
どうするか?
論理的には考えるには主張と根拠をセットに考えて、話すことを習慣化する。
ポイント③「情報が多い場合はグループ分けをする」ことを習慣化する
5つ以上の情報の羅列はNG
人は一度に多くの情報を目にすると、消化しきれず、どこから手をつければよいかわからなくなる。
どうするか?
相手に伝えるとき、自分で情報を整理していくときは集めた情報や出したアイデアはグループ分けするようにする。
情報を分類することにより、全体がわかるようになっていき、結果、理解を深めることに加えて、自分の視点がきちんと全体を見渡せているか、抜け落ちている観点がないか、といった確認をすることができる。
ポイント④「意見」を「事実」のように混同してしまうと、判断ミスにつながる。
「事実」と「意見」のちがい
「事実」とは、確実に正しいと言える情報
「意見」とは、発信した人の主観による不確かな情報
私たちは日々、多くの情報に囲まれているが、それらの情報には「事実」と「意見」が混在している。
たとえば、「北海道の県庁所在地は札幌市である」は、誰がどう見ても正しい「事実」となるが
「北海道の県庁所在地は、将来旭川市に移転すると考えられる」は、今の時点では成否がわからない情報のため「意見」となる。
どうするか?
「意見」を根拠にすると主張がぐらつくので、
根拠となる情報が「事実」なのか「意見」なのかを判断して「事実(誰が見ても確かな情報)」を根拠にして主張することがポイントとなる。
まとめ
1. 自分で作った仕事を持つことが、仕事を楽しみスキルを高めるために必要です。
論理的な思考力は説得力に直結します。
2. 論理的思考はビジネスの基本であり、主張には適切な根拠が必要です。「主張と根拠」をセットで考える習慣が重要です。
3. 情報が多い場合はグループ分けをすることで、情報の整理と全体像の把握がしやすくなります。
4. 「事実」と「意見」を混同しないことが重要です。確かな「事実」を根拠にして主張することが求められます。