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はじめに
完璧主義が原因で、行動や決断ができなくなることがあります。また、優柔不断も完璧主義と関連している場合があります。筆者自身もその傾向があるため、その経験について本記事で紹介します。
システムエンジニアが完璧主義に陥ったエピソード3選
①コードの最適化にこだわりすぎて納期に遅れた
機能は完成しているが、より効率的なコードにするために最適化を続け、結果的に納期が遅れてしまった。
②すべてのバグを完全に修正しようとしてリリースを遅延
バグの重要度に関係なく、完璧にバグゼロを目指し続けた結果、リリーススケジュールが大幅に遅れてしまった。
③ドキュメントの品質にこだわりすぎた
完璧なドキュメントを作成しようとし、内容の細かい部分にまで手を入れた結果、実際の開発に支障が出た。
レビューア側で完璧主義に陥ったエピソード3選
①コードのスタイルに過剰にこだわる
動作に影響がないスタイルやフォーマットに過度にこだわり、細かい変更を求めすぎて、開発者が修正に多くの時間を割くことになった。
②新しい技術やパターンを無理に導入させる
自分が好む新しい技術やデザインパターンを完璧に適用させようとし、プロジェクトの既存技術との整合性を無視して開発を混乱させた。
③エラーハンドリングに細かすぎる要求
すべてのエラーパターンを網羅するように求め、開発者が極端なケースや発生しにくい例外まで対応しようとして、本来の開発スケジュールに遅れが出た。
システムエンジニアが完璧主義に陥ったらどうなるか?
まずは、結論からお伝えすると、システムエンジニアが完璧主義に陥ると、プロジェクトの進捗や効率が大幅に悪化するということです。
主な要因は以下3つとなります。
①過剰なこだわり:
コードの最適化やスタイル、バグ修正やエラーハンドリングなど、必要以上に完璧を目指すことで無駄な時間がかかり、重要な進行が遅れる。
②バランスの欠如:
プロジェクト全体を見渡すバランス感覚が欠け、細部にこだわりすぎて本来の目的や納期を見失ってしまう。
③チームへの影響:
無理な要求が開発者に負担をかけ、結果的にチーム全体の効率を低下させる。
要するに、完璧を目指すこと自体は悪いことではないですが、行き過ぎると逆効果になることが多いという教訓となりました。
まとめ
完璧主義はシステムエンジニアにとって、一見良い目標のように見えても、行き過ぎるとプロジェクトに悪影響を及ぼすということをお伝えしたい。
具体的には、過剰なこだわりが時間やリソースを無駄にし、プロジェクト全体のバランスを崩してしまいます。
さらに、無理な要求はチームの士気や効率を下げる原因となり、結果的に納期遅延や開発プロセスの停滞を招く可能性が高いということです。
つまり完璧主義を適切な範囲内でコントロールすることがプロジェクト成功につながる要因となります。
では、また次の記事でお会いしましょう。